テニプリ(大菊)・おお振り(アベミハ・ハナタジ)・エアギア(鰐島親子&スピ)・K(尊多中心)・A/Z(耶鞠)・とうらぶ(兼堀・三日骨・一鯰とか)のだらだらブログ。
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とりあえず今朝呟いてた尊多・出多の王国ネタ。3Pあるかもーのこんな感じオープニングby草薙さん
ちなみにこの先の展開はここには載せれません!
ちなみにこの先の展開はここには載せれません!
十束多々良は自分は薄情だ言う。情がなければきっと真っ先にあの場から逃げただろうに。それに気づかない事があいつの薄情さなのかもしれない。
その年の春は寒く、例年に比べて花の遅れも見えた。天高く揺らぐ赤の王のダモクレスの剣が消えてから、三人はホームであるHOMRAへと戻った。周防の強さに憧れ集まったならず者も、異能の王の力を前に逃げ去った者はきっともうここへは近づかないだろう。
「今日は、驚く事ばっかりやった」
カウンターで草薙は食事を用意しながらそう呟く。
「ほんとだねぇ」
十束がそう言ってカウンターの方へと手伝いに入ってきた。ドンッと強い衝撃が草薙の視界を一瞬赤に染める。
「草薙さん?」
不思議そうに十束が顔を覗き込む。その手首を強く握り締めていた事に気づき草薙は手を放した。
「すまん。大丈夫だ」
「疲れたんじゃない?キングも戻ってからああだし」
店のソファーの上で周防が目を閉じて横になっている。体からは抑えきれない赤いオーラが揺らめいていた。周防から分けられた異能の力の解放は魂を高揚させた。隣に立つ十束にはそれが無いらしい。もともと喧嘩の時も強いわけではなく、率先して戦う方ではないのだからそのらしさが反映されたのかもしれない。
「俺が準備するから草薙さんも休んでなよ」
“ああ、わかった”草薙はそう答えたつもりだった。再び強い衝撃と視界が赤く染まる。体の中を炎が渦巻く。目の前が赤に歪む。壊せ、燃やせ、何も残さず。衝動に感情が引きづられる。
「草薙さん!!」
十束の手が草薙の両肩を掴み揺すっていた。炎の熱が次第に収まって視線が定まると同時に、目の前の十束にぎょっとする。
「あ、ほら急に燃えたからタイミング遅れちゃって」
掴んでいたのは十束の二の腕だ。着ていたはずの上着は半分焼け焦げて意味を成していない。十束の白い肌が熱のためか少し赤みを帯びていた。喉の奥が酷く乾く。
「十束」
「草薙・・・離れろ」
十束の後方から声が聞こえた。収まりかけていた炎が再び蠢く。赤い視界の中に更に強い炎を纏う周防を見た。
「尊・・・」
「離れろ」
「ちょっと、キングも草薙さんも落ち着いて!俺、怪我してないし」
間へと十束が入る。不思議と十束の周りだけは炎が穏やかで草薙は目を閉じた。
「すまん。確かに少し疲れたみたいだ。二階で休んでくる」
草薙は十束から離れると足早に二階へと階段の登を上った。一瞬大きくなりかけた周防の炎が沈静していく気配を感じる。
「あかんな・・・」
草薙は自分の中に感じた衝動を覚えつつ小さく呟いた。扉の前で壁に寄りかかる。歩くのすら億劫なくらいに体が重い。あのまま十束の炎に委ねられたら心地よく眠れたかもしれない。そんな事を思いつつ扉を開け、部屋に入ったところまでは覚えていたがそのまま草薙の意識は落ちていった。
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