テニプリ(大菊)・おお振り(アベミハ・ハナタジ)・エアギア(鰐島親子&スピ)・K(尊多中心)・A/Z(耶鞠)・とうらぶ(兼堀・三日骨・一鯰とか)のだらだらブログ。
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タイトルに反してまったくましゅまろじゃないという・・・
この間載せたSSの完成版?
元々書いていたのが丁度ムックの「王国」の時期にぶつかっててorz
もういろいろ面倒くさかったのでそのまま王国の時にかぶせちゃいました。
なのでネタバレ含むみこたたSSになります。
ゆるいです。
そしてキスはしているけどそれに関して触れてません(笑)
あれはきっとコミュニケーション♪
この間載せたSSの完成版?
元々書いていたのが丁度ムックの「王国」の時期にぶつかっててorz
もういろいろ面倒くさかったのでそのまま王国の時にかぶせちゃいました。
なのでネタバレ含むみこたたSSになります。
ゆるいです。
そしてキスはしているけどそれに関して触れてません(笑)
あれはきっとコミュニケーション♪
鎮目町には高校一年でありながら、周りから恐れられている者がいる。――周防尊。一人で族を潰したとか、近隣の高校の誰よりも喧嘩が強いとか、ヤクザさえも彼を恐れているとか。どこまでが真実なのかは知らない。ただはっきりしているのは、高校で彼の友人と認識されるのは同じく近隣高校から恐れられている草薙出雲という三年のみだという事。そんな周防を恐れず最近周りをうろつくようになった中学生が、今日も彼の後ろをちょろちょろとついて歩いている。彼の名は十束多々良。遠すぎもせず、近すぎもせず、話しかけてくるときもあれば後ろからなにやら楽しげに鼻歌が聞こえてくる時もある。いつも学校帰りにふらりと現れ、草薙の叔父がやっている店の近くまで来るとまたふらりと消えていく。喧嘩はまったく強くない。周防が喧嘩を売り買いし始めると、その点も弁えているのか邪魔にならない距離を取る。一度喧嘩に巻き込まれた時は、ものの5分もしないうちに地べたと仲良くしていた。ひょろりとした体はちゃんと食事をしているのかと不思議になる。
「おい」
「なに?キング」
そしてこの“キング”という言い方だ。出会ってまもなくからそう言ってついて回ってきた。何が切っ掛けだったかはすでに記憶にはない。つるむのを嫌い、媚びてくる者を嫌う周防にとっていつもならば無視を決め込む相手ある。しかし、時折この少年から出てくる言葉が何故かすとんと周防の中に入り込んできて、気づけばある程度の距離を置く事を無言で許していた。周防に珍しく呼ばれ、嬉しそうに隣へとやってくる。
「てめえは、何がそんなに楽しいんだ?」
不機嫌そうな顔で近づいてきた顔を眺めながら周防は言う。十束がきょとんとした顔で周防を見返すと次の瞬間破顔して言った。
「楽しいさ。だってキングと一緒なんだから」
ぽんと音を立てて花が咲いたような能天気な笑顔に周防の動きが止まる。出会ってからまだそんなに経ってはいないが十束の考えている事は判らないことだらけだ。呆れ顔でその顔を見ていると不意にその顔が近づいてきてふにっと周防の唇に触れた。『は?』と内心驚きつつ言葉に詰まる。
「・・・なんだ」
「キングの顔見てたら、唇柔らかいのかなぁと思ったらなんとなく」
いくら人とあまり交流のない周防でもそれが“なんとなく”でする事でないことは判るつもりだ。しかも相手は少し前に知り合った中学生である。
「で?」
「うん、がっさがさだね。キング唇荒れてるよ」
周防は深くため息をつくと、息を吸い込んで十束の頭にヘッドバットをかました。十束がふらりとよろける。
「痛いよ、キング」
「知るか」
再び歩き始めた周防の後ろを、何かごちゃごちゃ言いながら十束も歩き出した。
そんな事があったことも忘れた頃、十束が怪我をして入院した。怪我をさせたのは周防に恨みを持つ輩だ。誰にやられたかと聞いても十束は絶対に口を割らなかった。それまで一度も十束のことを草薙に話したことが無かった周防だ。その一件を機に草薙にその存在が知られ、病院から戻ると興味を引いたのかしつこく聞かれた。聞かれたとしても周防が知るのは自分の後をついてくる少し変わった中学生という事くらいだ。退院をしてまた後をついてくる十束がバーの近くで帰ろうとするその襟首を捕まえると無理やりHOMRAのドアをくぐらせる。
「あっれー?俺入っていいの?」
「なんや、今日はこうるさい連れつれて来たな」
草薙が、やっと連れて来たかと言う顔でにやりと周防を見ると、周防は軽く舌打ちをした。草薙の店は厳密には草薙の叔父の店だ。道楽でやっている叔父の適当さ加減に痺れを切らした草薙が時折変わりに店を開いている。そんな日は学校帰りに店により、準備中特に会話をするわけでもなく珈琲一杯で開店近くまでいるのが周防の習慣だ。その流れでいつものようにカウンターの席に腰掛けると十束もその隣へと腰掛ける。草薙と十束は意外と馬が合ったのか周防が帰るまでひたすら他愛の無い話をしていた。そしていつも乾いた気持ちを持て余していた周防の耳に二人の声が心地よく響いた―――。
「キング?」
十束が少し心配げに周防の顔を覗き込む。つい今しがた見ていた短い髪も伸び、結びそこねた髪が肩から落ちている。その向こうに見えるのは少し煤焦げたHOMRAの天井だ。周防はその顔へと目をやると、今見ていたものが夢だった事に気づいた。珍しく、懐かしい夢だ。ここしばらくはマグマの上に立ち、内側から暴れる炎の獣に振り回されていた事を思い出す。どこからが夢でどこからが現実なのか、生み出す炎が周りを焼き尽くし気づけば荒野に佇むのだ。周防は緩慢な動きで十束の顎を掴むと引き寄せた。唇同士が触れる。
「キング、寝ぼけてる?・・・ヒゲ痛い」
くすり、と十束が笑う。
「てめえも、唇はガサガサだしひでぇツラしてるぞ」
「え、マジで。あまり寝てなかったからなぁ」
元々痩せた十束の血色はあまりいいとはいえなかった。いつからこんな顔をしていたのかすら思い出すことが出来ない。体を起こすと店の中へと視線を向ける。
「草薙は」
「ちょっと出かけてくるってさ。帰ったら何か作ってもらおうか」
十束の笑顔が覗き込む。“あぁ”と返しながら顔に手をやるとザラリとした髭が触れた。
「その前に、髭かな?丁度いいから髪も・・・俺、切ろうか」
「だな」
周防の顔にようやく笑みが浮かぶ。ふと覗き込んでいる十束の表情に気づいてそちらを見た。
「何にやけてやがる」
「え?あれ?・・あれかな、キングと一緒で楽しいなってやつ?草薙さんもいるともっと楽しいよね!」
「・・・てめぇはほんと、変わんねぇな」
半ば呆れたように言いながら周防は立ち上がった。そのまま洗面所の方へと歩き出す。
「準備しとけ」
「あいよ」
十束が出会った頃と同じように、もしくはそれ以上の笑みを浮かべると周防の背を見送る。
「変わるわけないじゃん。俺のキングはアンタだけなんだから」
ポツリと言って唇に手をやるとそれとは違う笑みを一瞬浮かべた。“はっ”とすると慌てて首を振る。
「さ、準備準備!」
そう言うと十束も急いで店の奥へと入っていった。
「おい」
「なに?キング」
そしてこの“キング”という言い方だ。出会ってまもなくからそう言ってついて回ってきた。何が切っ掛けだったかはすでに記憶にはない。つるむのを嫌い、媚びてくる者を嫌う周防にとっていつもならば無視を決め込む相手ある。しかし、時折この少年から出てくる言葉が何故かすとんと周防の中に入り込んできて、気づけばある程度の距離を置く事を無言で許していた。周防に珍しく呼ばれ、嬉しそうに隣へとやってくる。
「てめえは、何がそんなに楽しいんだ?」
不機嫌そうな顔で近づいてきた顔を眺めながら周防は言う。十束がきょとんとした顔で周防を見返すと次の瞬間破顔して言った。
「楽しいさ。だってキングと一緒なんだから」
ぽんと音を立てて花が咲いたような能天気な笑顔に周防の動きが止まる。出会ってからまだそんなに経ってはいないが十束の考えている事は判らないことだらけだ。呆れ顔でその顔を見ていると不意にその顔が近づいてきてふにっと周防の唇に触れた。『は?』と内心驚きつつ言葉に詰まる。
「・・・なんだ」
「キングの顔見てたら、唇柔らかいのかなぁと思ったらなんとなく」
いくら人とあまり交流のない周防でもそれが“なんとなく”でする事でないことは判るつもりだ。しかも相手は少し前に知り合った中学生である。
「で?」
「うん、がっさがさだね。キング唇荒れてるよ」
周防は深くため息をつくと、息を吸い込んで十束の頭にヘッドバットをかました。十束がふらりとよろける。
「痛いよ、キング」
「知るか」
再び歩き始めた周防の後ろを、何かごちゃごちゃ言いながら十束も歩き出した。
そんな事があったことも忘れた頃、十束が怪我をして入院した。怪我をさせたのは周防に恨みを持つ輩だ。誰にやられたかと聞いても十束は絶対に口を割らなかった。それまで一度も十束のことを草薙に話したことが無かった周防だ。その一件を機に草薙にその存在が知られ、病院から戻ると興味を引いたのかしつこく聞かれた。聞かれたとしても周防が知るのは自分の後をついてくる少し変わった中学生という事くらいだ。退院をしてまた後をついてくる十束がバーの近くで帰ろうとするその襟首を捕まえると無理やりHOMRAのドアをくぐらせる。
「あっれー?俺入っていいの?」
「なんや、今日はこうるさい連れつれて来たな」
草薙が、やっと連れて来たかと言う顔でにやりと周防を見ると、周防は軽く舌打ちをした。草薙の店は厳密には草薙の叔父の店だ。道楽でやっている叔父の適当さ加減に痺れを切らした草薙が時折変わりに店を開いている。そんな日は学校帰りに店により、準備中特に会話をするわけでもなく珈琲一杯で開店近くまでいるのが周防の習慣だ。その流れでいつものようにカウンターの席に腰掛けると十束もその隣へと腰掛ける。草薙と十束は意外と馬が合ったのか周防が帰るまでひたすら他愛の無い話をしていた。そしていつも乾いた気持ちを持て余していた周防の耳に二人の声が心地よく響いた―――。
「キング?」
十束が少し心配げに周防の顔を覗き込む。つい今しがた見ていた短い髪も伸び、結びそこねた髪が肩から落ちている。その向こうに見えるのは少し煤焦げたHOMRAの天井だ。周防はその顔へと目をやると、今見ていたものが夢だった事に気づいた。珍しく、懐かしい夢だ。ここしばらくはマグマの上に立ち、内側から暴れる炎の獣に振り回されていた事を思い出す。どこからが夢でどこからが現実なのか、生み出す炎が周りを焼き尽くし気づけば荒野に佇むのだ。周防は緩慢な動きで十束の顎を掴むと引き寄せた。唇同士が触れる。
「キング、寝ぼけてる?・・・ヒゲ痛い」
くすり、と十束が笑う。
「てめえも、唇はガサガサだしひでぇツラしてるぞ」
「え、マジで。あまり寝てなかったからなぁ」
元々痩せた十束の血色はあまりいいとはいえなかった。いつからこんな顔をしていたのかすら思い出すことが出来ない。体を起こすと店の中へと視線を向ける。
「草薙は」
「ちょっと出かけてくるってさ。帰ったら何か作ってもらおうか」
十束の笑顔が覗き込む。“あぁ”と返しながら顔に手をやるとザラリとした髭が触れた。
「その前に、髭かな?丁度いいから髪も・・・俺、切ろうか」
「だな」
周防の顔にようやく笑みが浮かぶ。ふと覗き込んでいる十束の表情に気づいてそちらを見た。
「何にやけてやがる」
「え?あれ?・・あれかな、キングと一緒で楽しいなってやつ?草薙さんもいるともっと楽しいよね!」
「・・・てめぇはほんと、変わんねぇな」
半ば呆れたように言いながら周防は立ち上がった。そのまま洗面所の方へと歩き出す。
「準備しとけ」
「あいよ」
十束が出会った頃と同じように、もしくはそれ以上の笑みを浮かべると周防の背を見送る。
「変わるわけないじゃん。俺のキングはアンタだけなんだから」
ポツリと言って唇に手をやるとそれとは違う笑みを一瞬浮かべた。“はっ”とすると慌てて首を振る。
「さ、準備準備!」
そう言うと十束も急いで店の奥へと入っていった。
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